祥雲山貞麟寺は1556年に創建された曹洞宗のお寺です。
四季折々の色彩が豊かな寺院で、特に本堂の前には、国の天然記念物に指定されたしだれ桜があります。
地元の領主の母親が庵を結んだ(粗末な小屋を建てて住んだ)ことが創建の契機となり、その後、駒沢村(現在の大町市)にある大澤寺の和尚、魏州太鎮が大澤寺末寺として開山したとのことです。
それから一世紀ほどは「貞麟庵」として運営されていたのですが、寺格を認められて曹洞宗祥雲山貞麟寺と称されるようになったそうです。
「貞麟禅寺」の石塔から参道へ入ります。国道からは500mほど山道を入ったところです。
少し入ると石塔に囲まれた参道とその奥に樹木葬のお墓が見えてきます。荘厳ながらも優しい雰囲気が感じられます。
樹木葬のお墓では埋葬の場所の目印として、木を植えるか、それぞれのご家族が石や木のモニュメントを置いたりします。
綺麗に整えられた参道です。
かわいいお地蔵さま2体が迎えてくれます。
石段を登ると樹々の奥に本堂が見えます。
参道の奥の方には様々なお地蔵さまが並んで迎えてくれます。
お地蔵さまの手前には「六道」が彫られた石碑が立っています。
六道とは天上道を頂点に、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道からなる六道で、人は人間界での生前の行い次第で、49日目に極楽浄土、または六道のうちのどこかに行先が決まるといわれています。
参道の奥から横に渡り、階段を登ると本堂へ着きます
太い柱の綺麗な本堂です
1975年に火災により焼失し、のちに再建されたそうです
本堂の横に同じ雰囲気の鐘楼